世界三大ギタリスト/現代の世界三大ギタリストについて

皆さんは、世界三大ギタリスト/現代の世界三大ギタリストをご存じですか?

今回は彼らの名演奏を交えて紹介していきます。

 

世界三大ギタリストとは?

世界三大ギタリストは、「ジミー・ペイジ」「エリック・クラプトン」「ジェフ・ベック」の3人のことを指した言葉です。
実は、日本でしか定着しておらず、日本のレコード会社であるワーナー・パイオニア株式会社がマーケティングのために作った言葉です。
3人とも「ヤードバーズ」というバンドで活動したことがあるミュージシャンだったこともあり比較されることも多かったようで、色々と都合が良かったのかなと思います。
ただし、世界中にファンがたくさんいる偉大なギタリストであることに間違いありません。

 

世界三大ギタリストを紹介

ジミー・ペイジ(Led Zeppelin)

一人目は、ジミー・ペイジです。
ジミー・ペイジは、1968年から1980年にかけて活動していた伝説のバンド「Led Zeppelin(レッドツェッペリン)」のギタリストです。
ピッキングや押弦のミスが多いためか、おそらく世界で一番「あいつやっぱ下手じゃね?」と言われ続けています(笑)

ただし、即興演奏(アドリブ)の豊かさやトーンは極上で、ギタリストというよりもバンド全体のプロデュースや作曲家として評価されている気がします。
僕が尊敬するギタリストの一人です。

ジミー・ペイジの名演奏
・Stairway to Heaven(Led Zeppelin IV)
Led Zeppelinの代表曲で、8分もの超大作です。
雑誌やYouTubeでよく行われている「美しいギターソロランキング」では、たいてい3位以内に入っています。

 

エリック・クラプトン

二人目はエリック・クラプトンです。
ブルースロックの巨匠で、数々のギタリストが彼のプレイをコピーしてお手本にしました。
また、作曲家としても有名でLaylaは、ほとんどの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。

ジミー・ペイジはキャリアのほとんどをLed Zeppelinに費やしましたが、クラプトンは色々なグループを渡り歩き、多くの名演奏を残してきました。
中でも、Cream『Crossroads』のギターソロは今でも色あせない名プレイです。

上記のベスト盤には他にも『SUNSHINE OF YOUR LOVE』や『White Room』などのブルースロックの基本と言われる楽曲が収録されているので、ギターが好きなら持っておいて損はありません。

エリック・クラプトンの名演奏
・Cocaine(原曲はJ.J.Cale。クラプトンがカバーして有名になりました)

ジェフ・ベック

三人目はジェフ・ベックです。
残念ながら、2023年1月10日に亡くなってしまいました。

唯一無二の表現力を持っていて、数々のインスト曲を発表しています。
バンドのギタリストではなく、ギターの音を聞かせるためのギタリストです。
ピックを使わずに指で弾くフィンガーピッキングとアーミングを組み合わせた独特なサウンドで有名です。

その他にも、ギターのボリュームがゼロの状態でピッキングして徐々にボリュームを上げていくヴァイオリン奏法や、スライド奏法など、表現力の幅も深さも他のギタリストとは一線を画しています。

ジェフ・ベックの名演奏
・Led boots
(上記の動画です)

現代の世界三大ギタリストとは?

「世界三大ギタリスト」とは違いアメリカのRollingStone誌が作った言葉です。
雑誌には「The New Guitar Gods」と書かれていて、直訳すると「新しいギターの神様たち」になります。

現代の世界三大ギタリストを紹介

ジョン・メイヤー(John Mayer Trio)

一人目はジョン・メイヤーです。
有名音楽大学であるバークリー音楽大学で、日本人ギタリストのトモ藤田さんに師事していました。
ブルースが得意で歌も上手い上にハンサムな顔立ちと、カリスマ性を感じる若手ギタリストです。(少し僕に分けて欲しい…)
エリック・クラプトンやブルースの巨匠であるBBキングと共演するなど、高い評価を得ている若手ギタリストです。

ジョン・フルシアンテ(Red Hot Chili Peppers)

二人目は、レッドホットチリペッパーズ(以下レッチリ)のギタリストであるジョン・フルシアンテです。
レッチリは王道ロックではなく、いわゆる「オルタナティブロック」というジャンルで有名なバンドです。
オルタナティブは「もうひとつの」という意味です。つまりは「王道ではないロック」です。
フルシアンテはギャンギャンとギターソロを弾く王道ロックタイプではなく、ファンク・ブルース・パンク・ロックなどを組み合わせた特殊なギタープレイを得意としています。
太い音で弾くカッティングも彼の持ち味の一つで、上記の『Can’t stop』のプレイが有名です。

デレク・トラックス

最後はデレク・トラックスです。
ロックとブルースを基本とした音使いを好み、スライドギターの名手です。
スライドギターとは、弦を指で押さえずに金属やプラスチックのバーで弦に軽く触れて音を出す奏法の一つです。
基本的に、ギターはフレットごとの音程しか出せませんが、スライドギターはフレットを無視できます。

さいごに/他の素晴らしいギタリストたち

もちろん、彼ら以外にも素晴らしいギタリストはたくさんいます。
ただ、彼らが特定のジャンルのトップを走り続けていることは事実です。
特に「世界三大ギタリスト」はギタープレイの基本中の基本ですので、彼らの楽曲の中の1フレーズでもよいのでコピーしてみましょう。
きっと、いろいろな気づきがあると思います。みなさまのお役に立てれば幸いです。

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