本日紹介する本は、樺沢紫苑『学びを結果に変えるアウトプット大全』です。
シリーズ90万部を突破したビジネス書で、精神科医の樺沢紫苑さんが書かれています。
本書は、以前紹介した「インプット大全」の対になる本です。
一説によると、現代人が1日で見聞きする情報の量は、江戸時代の人の一生分と同じくらいだと言われています。
その多くの情報を、上手にアウトプットできていますか?
本書はすべてのアウトプット方法に焦点を当てて、最も効率のよいインプット・アウトプットができるようになるという一冊です。
『学びを結果に変えるアウトプット大全』のあらすじ
【1章】アウトプットの基本法則
【2章】科学に裏付けられた、伝わる話し方
【3章】能力を最大限に引き出す書き方
【4章】圧倒的に結果を出す人の行動力
【5章】アウトプット力を高める7つのトレーニング法
の全5章からなります。
「本を読んだら必ず感想を書く」「5分だけがんばって、やる気スイッチをオン」「アイデア出しに欠かせない100均カード」といった具体的で実生活ですぐに使えるTipsが多く載っています。「読んだけど何に使えばいいのか分からない」といった”ビジネス書あるある”には陥りませんでした(笑)
アウトプットはインプットの助けになる
冒頭にも書いた通り、現代人はインプットの量が多すぎると著者。
ただ、その情報をうまく活用できていますか?
活用以前に、きちんとインプットできていますか?
ただ本を読むだけではインプットに繋がりません。覚えた物事は何もしなければ、2週間程度で忘れてしまうそうです。
ただ、そこに行動などのアウトプットがセットになると一生覚えていられる。
皆さんも経験にありませんか?
学生時代、特徴的な先生が言ったあの知識だけは覚えている。
現代文の内容はほとんど覚えていないけど、落書きをしたあの文豪の顔は覚えている。
これらはすべて、インプットとアウトプット(感動や笑い、落書きという行動)がセットになっています。
本書でも紹介されていますが、「講義中に落書きをしていた生徒の方がテストの成績が良かった」という研究結果もあるそうです。
インプットとアウトプットの黄金比率は3:7
現代人にアンケート調査をしたところ、平均値が7:3になったそうです。黄金比率と逆です。
アウトプットしないから、感動した映画を見たのに1年後にほとんど覚えていなかったり、
人生を変えるような名言や教えを聞いたのに1ヶ月後には全く覚えていなかったりします。
書籍の感想・レビュー
あとは、企画書の書き方やコミュニケーションの方法
僕は「自分の知らないアウトプットの法則」が知りたくて本書を買いました。
実際は「企画はこうすれば通る」「こういう風にコミュニケーションを図れば、人間関係が良くなる」など、ビジネス書やハウツー本に近い内容でした。
どちらかと言えば、具体的な悩みを持っている人向けです。
何となくアウトプットについて知りたかった僕には、少し具体的すぎました。
ただし、載っていることはすべて社会で必須・実用できることばかりです。
著者・本の詳細
著者:樺沢紫苑
ページ数:270ページ
発売日:2018年8月3日